王立造幣局博物館:ロイヤルミント・セゴビア
Real Casa de la Moneda Segovia
- 所在地:Calle la Moneda, s/n, 40003 Segovia
- 電話:(+34) 921 47 51 09
- 開館時間: 水~土 10:00-14:00 / 16:00-18:00
日曜日 10:00-14:00 - www.casamonedasegovia.es
Segovia
王立造幣局博物館:ロイヤルミント・セゴビア
イントロ
ロイヤルミント・セゴビアは中世のオートメーション産業の歴史と文化を俯瞰するこのできる貴重な歴史遺跡です。エレスマ川の水力を利用した通貨鋳造オートメーション設備として当時ヨーロッパで先進的な設備と技術を誇りました。1580年スペイン王:フィリッペ2世により建設を命じられ、当時の先端技術であったドイツの水力システムを導入。ここにヨーロッパ随一の産業設備が誕生しました。
セゴビア金貨鋳造の歴史
セゴビアロイヤルミント博物館は、私たちの時代までその姿を当時のまま残す数少ない建造物の一つです。 エレスマ川の岸辺に位置し、建設はフィリッペ2世の命をうけ、ホアン・デ・エレラが行いました。 セゴビア王立造幣局はスペインに硬貨鋳造技術をもたらした先駆けの存在です。
セゴビアの硬貨鋳造の歴史は驚くべきことに大変古く紀元前20年(弥生時代後期)も前のローマ時代まで遡れます。硬貨の鋳造にはセゴビアの刻印が残され、これがセゴビアが街としてローマ時代に存在していた証拠となっています。
1136年アルフォンソ7世は、カステージャ王国、ガリシア王国、レオン王国の王を兼ね、全スペイン帝国の王でしたが、旧大聖堂建設に、セゴビアで作られた全硬貨の4分の1を寄付したことが記録に残っています。この記録は中世工業史の中で極めてセゴビアが重要であったことの証拠となっています。
1455年エンリケ4世は“新”造幣局を設立します。(旧造幣局は姿を消しました。)この新造幣局で造られた硬貨にはセゴビア水道橋:アクエドゥクトの小さなマークは初めて刻印されました。このアクエドゥクト硬貨とでも呼べるお金は400年以上にわたり使われてきました。旧造幣局でハンマーを用いて鋳造された硬貨は1681年を最後に姿を消します。これより新しい技術革命により造られた硬貨が使われるようになります。
歴史・中世史
1583年、フィリッペ2世は自分専用の造幣局をエレスマ川のほとり、アルカサル城の足元に設立します。紙製造のために買った水車式圧縮機を利用し、建造しました。
設計はホアン・デ・エレラ。当時最高の技術であったドイツの水力式動力をインスブルクのハル市(オーストリア)から取り寄せて作られたものです。西洋工業史の中で極めて大きな出来事でした。
この事によりセゴビアは二つの重要な役割をスペインに対して持つことになります。一つは法律的なお金の管理であり、もう一つは工業的な、つまり物理的なお金の生産地となったのです。
約100年余りもの間、セゴビアはお金の面で重要な都市でありました。
この新しい技術革命を使った造幣局は「王の工業」と呼ばれ金貨と銀貨を鋳造していました。これによりセゴビアはヨーロッパ中に名を馳せる名誉ある工場として有名になりました。工場では硬貨鋳造とその硬貨の材料となる金属を板状にするローラー技術を水力で賄っていました。その完璧な工業生産技術はスペインを世界中に有名にしました。
歴史・近代史
1730年、金貨と銀貨の鋳造はマドリッドとセビージャに移り、セゴビアでは銅貨の鋳造のみとなりました。他にイベリア半島には7つもの造幣局がありました。1772年、ボルト式圧縮鋳造装置が導入され、水力による圧縮機は銅を板状にする事のみに使われるようになりました。1869年、セゴビアとセビージャの造幣局は閉鎖されました。それは1861年、マドリッド新しくできた蒸気機関による造幣局の開設を受けての措置でした。 当時の水力機関は金属スクラップとして処分されました。
1878年から1973年まで工場跡地は小麦粉の生産工場としてその水力車が利用されていましたが、その後完全に廃墟として放置されました。
この旧王立造幣局:ホアン・デ・エレラの設計による重要な工業施設はスペインに残る最も重要で古い歴史遺跡の一つとして数えられています。
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