セゴビアの文化-歴史

文化に富んだセゴビア

イントロ

セゴビアの歴史は大変古く、先史以前のクロマニヨン人の居住跡がアルカサル城の近くクラモレス川とエレスマ川の合流地点に当たる渓谷で見つかっています。青銅器時代にはケルト人の遺跡も見つかっており、アルカサル城はケルト人の城址跡に建築されました。

    歴史:紀元前から中世

    紀元前2世紀の終わりにはローマ人が到達しており、西の商業地と発展しました。その後正式にローマ帝国に編入され、世界的に有名なアクエドゥクト:ローマ水道橋が建設されました。
    セゴビアの名の由来で現在一番有力なのはケルト語とラテン語の造語、すなわちセゴ:勝利、ビア:道、勝利の道という説です。
    セゴビアは歴史的に多様な民族が住んでいました。西暦410年頃に西ゴート族の侵入。西暦711年頃にはイスラム国として10世紀頃まで続きます。こうしてセゴビアのユニークなイスラム文化、その後のユダヤ文化、カトリック文化の融合というヨーロッパでも稀な多様な文化混成を見せます。 11世紀にはカトリックのコンキスタ:イスラム教徒排斥・征服を受け、名実ともにカトリック国となりました。これ以降セゴビアはカトリック国として中世の歴史を築いていきます。中世を通しセゴビアはカスティージャ王国の重要な都市でありました。

    中世:15世紀

    15世紀はセゴビアにとって最も華やかな時期と言えるでしょう。1474年12月10日カトリック女王として有名なイザベル一世の戴冠の地として、スペイン王国の中心地となりました。 中世羊毛の地として大変有名になり、沢山の富を生み出しました。 金貨の鋳造としても有名でセゴビアで鋳造された金貨遠くモンゴルまで流通した証拠が残っています。

    その後の産業と経済の地はマドリッドに移り、その重要度は時間とともに衰退しましたが、そのユニークな歴史は沢山の歴史遺跡を残し、現在でも世界から多くの人をを集める、スペイン有数の観光地です。

    世界遺産都市:セゴビア

    1985年12月、UNESCOはセゴビア旧市街とローマ時代の遺跡ローマ水道橋:アクエドゥクトを偉大な人類の遺産として世界遺産登録しました。その理由として、保存状態の大変良い歴史遺跡、そして緑の多い自然環境と調和の取れた街の美しさを上げました。

    セゴビア出身の著名人

    セゴビアは偉大な人物を多く輩出した街でもあります。それは地域の文化的貢献を表しています。 スペイン史上重要なアルフォンソ10世を始め、カトリック女王として名を馳せ、スペイン王になったイザベル1世など歴史上重要な人物が数多く存在します。
    スペインで初めて本の印刷が始まった街でもあります。
    宗教的に重要な人物も数多くいます。神秘家フォアン・デ・ラ・クルスを始めテレサ・デ・ヘスス、戦争の英雄フォアン・ブラボ、ディア・サンス、イスラム征服者であったフェルナン・ガルシア、など傑出した人物がセゴビア出身です。
    文学者も多く、アントニオ・マチャッド、マリア・サンブラーノやスペイン著名新聞記者ミゲル・デリベスなどセゴビアにゆかりを持つ文化人がいます。
    セゴビアは恵まれた歴史的観光資産を数多く待ちますが、このように文化的重要人物を輩出する土地でもあるのです。

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