サン・アントニオ・レアル修道院

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サン・アントニオ修道院

カスティージャ王エンリケ4世の命により建設された修道院です。院内ではで様々なカトリック美術をみることが出来ます。レタブロと呼ばれる祭壇壁画・祭壇装飾やムスリム様式の芸術作品である天井装飾など当時の王のために作られた豪華な内装や宗教芸術を院内で見ることの出来ます。

歴史

1455年カスティージャ王エンリケ4世の命により遊興の館として建設されました。エンリケ4世の死後、後継のイザベル・カトリック女王によりフランシスコ会に寄贈。当時男性専用の修道院でしたが、後に尼僧を受け入れるようになりました。院内の創設された尼僧の修道院は「クラウスラ」と呼ばれる外界との接触を完全に断った厳しい修道院で、外部の人との接触はもちろん、院内の尼僧同士の会話も禁じられていました。食事時の呼び出しは鈴の音の数で識別され、個別に食事をとるなどの処置が取られ、完全に他との接触を断つ措置がとられていました。当時の様子を今も見ることが出来ます。またこの制度は現在も引き続き採用されています。2017年、4名の尼僧がこの修道院で暮らしているそうです。
修道院の一部は現在ホテルに改装され一般の人々の宿泊を受け入れています。
修道院の教会部分では宗教装飾祭壇があり、キリストのエルサレム入城の物語を表現しています。
院内の王のための礼拝室は王家の紋章が彫り込まれ、ムデハル様式と呼ばれるムスリム建築スタイルの豪華な天井装飾の黄金の部屋で、「王家の部屋」と呼ばれていました。
女王イザベルはこの修道院がお気に入りであったようで、自身の死後はこの修道院に埋葬されたかったとの意向が伝わっています。(イザベルの没地はセゴビアから100kmほど離れた近県バジャドリッドのメディーナ・デル・カンポです。)中世の王の館であったサン・アントニオ・レアル修道院は豪華さと宗教的な荘厳さを兼ね備えたユニークな歴史遺跡と言えるでしょう。

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